セカンドCD「風のうた」収録。

冒頭のフレーズは、アイヌの日蝕のときの呪文、

そして本編は、ここ遠州地方に流れる、

天竜川の「筏流しうた」をベースに作りました。


訳は、

「日の神さまよ ホー、あんたは死にますよ ホー、

息を吹きかえせ ホー。」


アイヌの歌の多くは、祈りのことばから発生したものが多いようです。このうたのように、日蝕の時、欠けてゆく太陽や月に向かってうたう歌、夜に水を汲むときの歌、にごり水を澄ます歌…様々あるようですが、たとえ子供でも、他のどんなときにうたうものでは決してないそうです。歌の原点なのでしょうね。


北海道生まれの私が、縁あってここ、遠州地方に流れてきて、風と共に耳にしてきた音、というイメージです。


船で川を下っていると、風になれるような気がします。

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